十月三十日

雨もあって息が白い。

行き場をなくして泣いている
あんたの涙は嘘みたい
あんなに喘いだ後だから
センチのセの字は汚れたね
おててつないで仲良しこよし
彼の笑顔は美しく
小さく揺れる絶望続く
彼が好きなら仕方ない
思ってないなら言うんじゃない
絶望絶望絶望と
好きで飛び込んだ自分のくせに
なにを惚けた分際か
ちょっとは自分をわきまえろ